計算式
もっとも広く使われているのがエプリー法です。e1RM = 重量 × (1 + レップ数 ÷ 30)。
例:100 kg×8レップなら、100 × (1 + 8/30) = 126.7 kg。2週間後に102.5 kg×8を挙げればe1RMは129.8まで伸びています。最大挙上を試さずに、強くなったことが分かります。
実測せず推定する理由
1RMを実測する試技は消耗が大きく、疲労下では技術的なリスクも高く、しかもトレーニング重量を決めるうえで新しい情報はほとんど得られません。普段のメインセットからの推定値なら、同じ傾向を追えて、余分な負担はゼロです。
レップ範囲の違うセット同士を比べられるのも利点です。90 kg×5レップと77.5 kg×10レップは、推定値が1 kg以内に収まります。レップ範囲を切り替えるプログラムでも、筋力の推移は1本の線として読めます。
知っておきたい精度の限界
計算式が合うのはおおよそ1〜10レップのセットで、10を超えると推定値は過大になります。精度が高いのはバーベルの多関節種目、低いのは小さな単関節種目です。そしてセットは本当にきつくなければ意味がありません。RPE 6のセットからはほとんど何も読み取れません(RPEのガイドを参照)。
setoでのe1RMの使い方
setoは記録されたセットごとにe1RMを計算し、その推移から種目ごとの伸びと停滞を判定します。経験者向けの「今日は何kgで挙げるか」という提案も、この推移から出しています。